ウィーン国立歌劇場バレエ団

クラシカジャパンで、ウィーン国立歌劇場バレエ団の「ドン・キホーテ」と「くるみ割り人形」を見る。今、ルグリが芸術監督をしているということで、パリ・オペラ・バレエつながりで両方共、ヌレエフ版。ヌレエフはちょっと奇想天外な発想をする。「シンデレラ」をハリウッドを舞台にしたり、「白鳥の湖」でロッドバルトと家庭教師を同一人物にしたり。この二つに関しては、あまり突飛なことはないが、「ドン・キホーテ」は、あくまで主役をドン・キホーテにしようとして作っている。音楽がかなりアレンジされていて、ちょっと聞きづらい。しかし、ヌレエフの一番の特徴は、すごくむずかしくて複雑な振付をすることだ。グリゴロヴィッチの振付は案外シンプルで、振りそのものより全体の振付で何を表現するかということに重きをおいている。ヌレエフはダンサーでなければ考えつかない振りを見せることに重きをおいている。振付を見せる舞台と、振りを見せる舞台という違いだろうか。